世界のサラリーマン

日本の「サラリーマン」という言葉は、実は和製英語(salary + man)なので、英語圏でそのまま使っても通じないことが多いです。

ただ、世界中にはその国の文化を反映した「会社員」を指す面白い表現がたくさんあります。


1. 英語圏(アメリカ・イギリスなど)

英語では「何をしているか(職種)」を重視するため、一言で「サラリーマン」に相当する言葉は少ないですが、ニュアンスによって使い分けられます。

  • Office worker: 最も一般的でフラットな「事務系会社員」という表現です。
  • White-collar worker: 日本でもおなじみの「ホワイトカラー」。専門職や管理職、事務職を指します。
  • Suit: 少し皮肉を込めて、個性のない「スーツを着たビジネスマン」を指すときに使われます。
  • 9-to-5er (Nine-to-fiver): 9時から5時まで働く人。転じて「規則正しく働く(あまり野心のない)月給取り」というニュアンスを含みます。

2. 中国

中国では、サラリーマンの置かれた状況を自虐的に表現する言葉がよく生まれます。

  • 上班族 (Shàngbānzú): 日本の「出勤族」に近い、最も一般的なサラリーマンの呼び方です。
  • 打工人 (Dǎgōngrén): 近年流行した言葉で、「雇われて働く人」という意味。エリート層も一般職も関係なく、「自分は資本家に使われる労働者だ」という連帯感や自虐を込めて使われます。

3. 韓国

韓国は日本と雇用文化が似ているため、非常に近いニュアンスの言葉があります。

  • 会社員 (フェサウォン / Hoesawon): 日本の「会社員」と同じです。
  • 月給争い (ウォルグッジェンイ / Wolgeupjaengi): 直訳すると「月給取り」。日本で「給料泥棒」と自嘲したり、単に「雇われの身」と言ったりする時のニュアンスに近いです。

4. フランス

  • Cadre (カドル): 厳密には「管理職・専門職」を指しますが、フランスのホワイトカラー層にとっては非常に重要な社会的ステータスを伴う呼称です。

まとめ:文化の違いが言葉に出る

日本の「サラリーマン」には、単なる職業紹介以上に**「組織への帰属意識」や「哀愁」**といった独特のニュアンスが含まれています。

一方で、欧米では「組織の一員」というよりも「どんなスキルで、何時から何時まで働いているか」という労働形態や職種に焦点を当てた言葉が多いのが特徴です。

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