「労働時間通算ルール」の見直しは、まさに今(2026年現在)、制度の大きな過渡期にあります。最新の状況を把握するために参照すべき公的なソースと、現在の議論の着地点について整理して解説します。
1. 参照すべき主な公的窓口
最も信頼できる最新情報は、制度を所管している厚生労働省のサイトです。特に以下の2つのページが重要です。
- 厚生労働省:副業・兼業に関するポータルサイト「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の最新版が掲載されています。法改正が行われた場合、まずこのガイドラインのQ&Aやパンフレットが更新されます。
- 労働基準関係法制研究会 報告書2026年施行を目指して議論されてきた「労働時間通算のあり方」についての最新の審議状況や、専門家による報告書を確認できます。
2. 最新の議論:2026年の立ち位置
直近の動向では、2026年の通常国会に向けた法案提出のスケジュールの見直しなど、政治情勢による流動的な動きも一部報じられていますが、方向性としては以下の2点が軸となっています。
- 「割増賃金の通算」は廃止の方向会社が異なる場合の「残業代の合算計算」については、事務負担があまりに重いため、**「各企業が自社での労働時間分のみを支払う」**仕組みへ簡素化する方針で合意が進んでいます。
- 「健康管理の通算」は維持・強化一方で、過労死防止の観点から「A社とB社を合わせて月◯時間以内」という**総労働時間の把握(健康管理のための通算)**は、引き続き義務付けられる可能性が高いです。
3. 注意すべき「自社ルール」への移行
国が「残業代計算の合算」を免除する代わりに、今後は企業が独自に**「副業の届出制」や「面談による疲労チェック」を強化する傾向にあります。
そのため、公的な法律(労働基準法)のチェックに加え、「勤務先の就業規則の最新版」**を参照することが、個人にとっては最も切実な確認手段となります。
まとめ:チェックのポイント
もしあなたが具体的に複業を計画されているのであれば、以下のステップで確認することをお勧めします。
- 厚労省ポータルサイトで「ガイドライン」の最新改訂日を確認する。
- 勤務先の人事部に「2026年度の副業に関する規定変更予定」を問い合わせる。
- 社会保険労務士などの専門家が発信する解説記事(2025年末〜2026年1月の日付のもの)で、法案提出の有無を補足する。
これまでは「法律が複雑すぎて会社が副業を認めない」という状況でしたが、今後は「法律がシンプルになる分、個人の体調管理は自己責任」という側面が強まります。


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